2007-01-01から1年間の記事一覧

「複数の変量間の“相関”について」

前回の講義に関連して: 四つ以上のデータの相関を視覚的に表現できないか? という質問がありました.明日説明することになりましたが,相関係数はふたつの変量の間で定義されます.したがって,それ以上の数の変量間での“相関”となると,別のタイプの関連…

「明日の講義はRの紹介と多変量確率分布」

明日の講義では,統計言語〈R〉について,少しまとまった紹介をした上で,とくにグラフィクスを中心にデモをしたいと思います.今後の講義でもときどき〈R〉を使った計算結果を示すことになるでしょう.後半は,二つ以上の確率変数の同時分布について説明し…

「統計学史サイト」

統計学は,確率論とともに,とても長い歴史のある学問であり,現在私たちが使っている統計学・確率論の概念や理論のルーツをさかのぼると何世紀も前に引っ張り込まれることが少なくありません.前回の講義の質問の中で,「誤差の確率分布の式がどうしてこう…

「エクセルからRへ」

Microsoft Excel でデータを集約したとき,そのデータファイルを他の統計解析ソフトウェアにインポートするにはどうすればいいかという問題が生じます.〈R〉についていえば,Excelのデータファイル(***.xls)をそのまま読み込むことはもともとはできません…

「エクセル統計計算のどこがワルイか」

先日の講義に関連して,こういう質問がありました: エクセルは具体的にどのような欠陥があるのでしょうか? はい,Microsoft Excel の統計関数についての問題点をとりまとめた下記サイトをまずごらんください: 「Excel は,ひどい(酷い・非道い)という話…

「確率変数の独立性」

11月1日の質問から: (X−μ)/σ=rcosθ,(Y−μ)/σ=rsinθとおくと,XとYが独立でなくなると思うのですが,それでいいのですか? 確率変数(変量)の「独立性(independence)」については詳しく説明しませんでした.ふたつの変量XとYがあって,それぞれ…

「Tinn-R:〈R〉専用エディター」

「Tinn-R」という〈R〉専用エディターがフリーで公開されています: Tinn-R: Edit code and run it in R http://www.sciviews.org/Tinn-R/ Tinn-R は〈R〉と連動して使えるので,プログラムを書いたり,計算させたりする作業を効率化できるでしょう.上記サ…

『Rプログラミングマニュアル』

間瀬茂 (2007年11月近刊,サイエンス社[新・数理工学ライブラリ[情報工学] 1],ISBN:9784901683500)11月1日の講義では〈R〉を用いたデモをしました.統計言語としての〈R〉について書かれた近刊で,〈R〉を用いたプログラムを書くときに役立つと思われま…

「昨日の講義ハンドアウト」

昨日(11月1日)の講義で用いたハンドアウトは,すでに私のサイト〈租界R〉で公開しましたので,必要な人はダウンロードしてください.いくつか質問を受けていますが,順次ここで答えていく予定です.

「講義ハンドアウトの公開」

毎回の講義では,両面コピー一枚のハンドアウトを配るようにしています.これまで配ったハンドアウトについては,私のサイト: 租界Rの門前にて に置きました.pdfでサイズが大きいですので,ダウンロードの際はご注意を.なお,今後の講義についてもハンド…

「統計学入門書リスト(和書)」

日本語で書かれたあるいは訳された統計学入門書のリストを更新しました. 統計学へのお誘い本リスト 31-Oct-07 version “死亡率”が比較的低く(最後のカテゴリーは別),しかも役に立ちそうな参考書です.このうちとくに何冊かはお薦めですが,それは講義中…

「明後日の講義は期待値演算と正規分布」

明後日(11月1日)の講義は,前回に引き続き,確率変数(変量)の期待値に関する演算のいくつか性質をまとめます.続いて,ある定理の証明を通じて,母数(パラメータ)とその推定量(estimator)との関係のひとつである「不偏性(unbiasedness)」について…

『R Commander ハンドブック』

舟尾暢男 (2007年8月13日刊行,九天社, ISBN:9784861671913[CD-ROM付き]) 次回の講義から,「正規分布」など代表的な確率分布が出てきます.その際,講義中にグラフや計算例を示すときには〈R〉を用います.今年になって〈R〉のGUIである「R Commander…

「自由度」

自由度に関して 分散を導出する際に,平方和/データ数ではなく,平方和/自由度でなければならない理由は何か? という質問がありました.スルドいですね.来週この点については講義の中で説明したいと思います.結論をいえば,平方和/自由度によって分散を定…

「アブダクション」

推論様式としてのアブダクションに関連して 対立仮説 H' は無限に存在可能なので,この理論を人工知能等に応用すると永遠に演算を続けることにならないでしょうか? という質問がありました.確かに可能な対立仮説の総数は場合によっては天文学的になること…

「昨日の受講者数」

昨日の二回目の講義の受講者数は 74名 でした.今日までに私に届いた受講メールの総数は「69名」でしたから,おそらく最終的な履修者は「70名あまり」で収束に達するだろうと予想しています.まだ,メールしていない学生さんは「minaka [at] affrc.go.jp」ま…

「受講者数の現況」

いちおう今日までと言ったせいか,昨夜からたくさんの受講希望メールが届きました. 現時点でちょうど「70名」 をカウントしています.履修登録が完了して確定するまでにはもう少し人数が増えるかもしれませんね.

「本日の講義は推論様式と分散概念」

みなさん,おはようございます.本日は2回目の講義ですが,前回に引き続き「統計学概論」の後半を話します.内容としては,データから仮説にいたる「推論(inference)」の様式についての説明が中心になります.駒場で哲学あるいは論理学の講義を受講された…

「受講者数(中間報告)」

本日午後2時の時点で,私に受講希望メールを送ってきた2年生は合わせて: 47名 となっています.これに先日お知らせした3〜4年生の確定履修者数「7名」を加えれば: 計54名 です.明後日の講義までにとお伝えしてありますので,まだの方はお早めにメール…

『Rによるデータサイエンス:データ解析の基礎から最新手法まで』

金明哲 (2007年10月25日刊行,森北出版,ISBN:9784627096011) 「第I部」の約60ページは〈R〉への導入である.本書のセールス・ポイントはむしろ230ページもある「第II部」にあるといえる.本書の基本テーマであるデータ・マイニングに必要な各種の統計解析…

「受講者数の中間経過」

まだ京都にいます。今日は雨模様で、洛中はやや静かかも。さて、履修登録者の件ですが、毎日数通ずつ「履修しますメール」が届きます。それぞれ返事を必ず出していますので、もし返事をもらっていないという方は不着の可能性大です。ご確認を。先日、履修登…

「竹村彰通『統計[第2版]』目次」

京都は柳馬場通り沿い蛸薬師通りを上がったところにある〈コープイン京都〉から書き込みです.国際シンポジウムでの発表は先ほど終わりました.トークが「25分」なのにディスカッションが「20分」もあって,ものすごく疲れました. 先日ここで紹介した:竹村…

「これからの講義日程(改訂版)」

12月13日(木)の休講を組み込んだ講義日程の改訂版です. 10月11日(木) ガイダンス/統計学概論(統計学的思考) 10月18日(木)〔休講〕 10月25日(木) 統計学概論(続)/分散概念の段階的導出 11月1日(木) 確率変数と確率分布/正規分布とその近縁…

「12月13日(木)は休講」

うっかりしていましたが,12月13日(木)は休講になります.この週は北海道大学農学部での「生物系統学」(「生物統計学」ではなく)の集中講義のため,札幌に滞在します.この休講については追って教務からも掲示されるでしょう.補講については1月に行ない…

『総研大ジャーナル No.12 2007年秋号』

(2007年9月30日発行,総合研究大学院大学,ISSN:なし) 私の講義の中でも,そのうち「モデル選択論」が登場しますが,そのベースになっているのは「情報量統計学」という比較的新しい理論体系です.本誌のこの最新号では〈赤池統計学の世界〉という特集が組…

『数学セミナー 2007年11月号』

(2007年11月1日発行,日本評論社,ISSN:0386-4960) 今月の数学セミナーでは,特集〈統計科学のすすめ[その2]〉が編まれている(→目次).2007年2月号の特集〈統計科学のすすめ[その1]〉(→目次)に続く第二段だ.べいづにMCMCにAICだ.書くべき人が書…

「10月18日(木)は休講」

すでに教務から掲示が出されていると思いますが,来週10月18日(木)は休講にします(→京都で開催される〈湯川秀樹生誕100年記念国際シンポジウム〉に参加するため).補講は来年1月に予定しています.

「初回講義出席者集計」

リストを集計したところ,次のようになりました:人類(6名)/動物(9名)/植物(7名)/地球惑星環境(9)/生物化学(15)/化学(8)/学科不明(理II:9名/理I:6名)/情報科学(1名)/応用化学(1名)/地球惑星・院(1名)−−計「72名」.本日で締…

「成績評価は出席点とレポート提出で」

はい,標記の通りです.サボらないようにしてください.レポート課題の出題は「2回」を予定しています

「登録受講者は三中までメールを」

講義中にも言いましたが,講義に関わるやりとりは電子メールが主体です.履修登録を済まされた受講者は(本日が登録の最終日!),三中信宏(minaka[at]affrc.go.jp)までメールをお送りください.現時点ですでに10名の受講者からメールが届いています.なお…