『Rで学ぶクラスタ解析』

新納浩幸

(2007年11月刊行,オーム社ISBN:9784274067037

しばらく空けていましたが,別府から帰ってきました.今年になってからいったい何冊の「R本」が出ているのか.この新刊は(まだ手元に届いていないのですが),多変量解析の一つの手法であり,また1960年代以降の生物分類学で一学派をなした「数量表形学(numerical phenetics)」の手法でもあるクラスター分析(cluster analysis)をRで実行するための本のようです.

今回の講義では,多変量解析については年明けに概論をお話しする予定ですが,数多くの多変量解析の手法がこれまで開発されています.クラスター分析は,現在では生物分類学だけでなく,多変量データを「類似度」にもとづいてグループ化するための一般的手法としての汎用性をもっています.

【目次】
第1章 R の準備
第2章 クラスタリング入門
第3章 クラスタリングの準備
第4章 ボトムアップの手法
第5章 トップダウンの手法
第6章 混合分布モデル
第7章 グラフスペクトル理論
第8章 次元縮約
第9章 その他のクラスタリング手法

版元ページで公開されている目次をざっと見るかぎり,前半第5章まではよくある解説ですが,後半がおもしろいかもしれません.