「統計言語ソフトウェアRについて」

今回の講義の中は,フリーの統計ソフトウェア「R」とそのGUIである「Rコマンダー」を用いた計算デモをしています.受講生からは〈R〉についての問い合わせも来ていますので,ここで関連情報をまとめておきましょう.

まず,「R」はフリーのソフトウェアですので,自分のコンピュータ環境(Windows, MacOS, Linux)に合わせて,ダウンロードしインストールする必要があります.ここまでの手順については「R」に関するもっとも活発な日本語掲示板:



RjpWiki
http://www.okada.jp.org/RWiki/



の中にある「Rのインストール」というページをごらんください.導入の手順が具体的に書かれています.最新版の「R」は今月リリースされたばかりの「version 2.9.0」です.

「R」に関する日本語の参考書はここ1〜2年の間に山のように出ていますので,選ぶのに困るほどです.ここでは,自習可能な入門テキストとして下記の二冊を挙げておきます:


青木繁
Rによる統計解析
(2009年4月刊行,オーム社,336pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784274067570版元ページ



山田剛史・杉澤武俊・村井潤一郎
Rによるやさしい統計学
(2008年1月17日刊行,オーム社,xvi+404 pp.,本体価格2,835円,ISBN:9784274067105版元ページ



「R」はもともとはコマンド入力型のインターフェイスしかありませんが,「Rコマンダー」というこれまたフリーのパッケージを利用すると,メニュー形式での統計計算を実行することができます.「Rコマンダー」については下記の解説書がお勧めです:



舟尾暢男
R Commander ハンドブック
(2008年12月刊行,オーム社ISBN:9784274067457[CD-ROM付き]→ 版元ページ



なお,「R」関連の本のリストは「R本リスト」にまとめられています.